「了解しました」って言っちゃダメ!?ビジネス敬語クイズ・初級編

ことば

敬語って、いろいろな言い回しがあって難しいですよね。

特にビジネスで使う敬語は、相手や状況によってふさわしい言葉が変わるので、なおさら複雑です。

筆者はコールセンター勤務8年、そのほか接客業を複数経験し、様々な現場で敬語を教わりました。

そこで今回は、仕事で日常的に使う敬語・丁寧語をクイズ形式でまとめてみました!

敬語が苦手な方はもちろん、自信のある方も再確認としてぜひチェックしてみてくださいね。

こんなアナタに読んでほしい

・今年から社会人になった方
・敬語に苦手意識がある方

ビジネス敬語クイズ・初級編10問!

Q1. 上司に「わかりました」と返事をしたい。正しいのは?

A. わかりました
B. 了解しました
C. 承知しました

答え:C. 承知しました

上司や目上の方には「承知しました」が適切です。
「了解しました」は丁寧語で、同僚や部下に使用するややフランクな表現です。

Q2. 取引先からの依頼に対して、「かしこまりました」を使うのは正しい?

A. 正しい
B. 間違い

答え:A. 正しい

「かしこまりました」は「わかりました」の最上級の謙譲語です。
お客様や社外の方への返答に最適です。

「わかりました」の敬語表現を丁寧な順番に並べると、
「かしこまりました」>「承知しました」>「了解しました」
となります。

Q3. 上司に「ご苦労様です」と言った。これは正しい?

A. 問題ない
B. 避けたほうがよい

答え:B. 避けたほうがよい

「ご苦労様です」は基本的に目上の人が目下の人に使う表現です。
上司には「お疲れ様です」が適切です。

「お疲れ様です」は相手が社内の人の場合に使います。
社外の人であれば「いつもお世話になっております」と言い換えたほうが無難です。

Q4. 相手に待ってほしいときの丁寧な言い方は?

A. ちょっとお待ちください
B. 少々お待ちくださいませ
C. 少し待ってください

答え:B. 少々お待ちくださいませ

Aは「ちょっと」、Cは「待って」がカジュアルな言い回しのため、Bが最も丁寧です。

さらに柔らかいニュアンスを持たせたいときは、「少々お待ちいただますか」と言い換えることもできます。

Q5. 「お客様が言っていました」を丁寧に言い換えると?

A. お客様がおっしゃっていました
B. お客様が申しておりました
C. お客様が言われていました

答え:A. お客様がおっしゃっていました

尊敬語の「おっしゃる」を使うのが正解です。
「申す」も「言う」を丁寧にした表現ですが、敬意の対象者(この場合はお客様)の動作を表すときには使用しません。

「おっしゃられる」という言い回しを耳にすることがあるかもしれませんが、これは二重敬語のため、厳密には誤りです。
「おっしゃる」が正しい表現です。

Q6. 「行きます」と丁寧に言いたいとき、正しいのは?

A. 参ります
B. いらっしゃいます
C. お越しになります

答え:A. 参ります

自分が行く場合の表現なので、謙譲語の「参ります」が正しいです。
BとCは尊敬語で、相手が主語のときに使います。

「参ります」に似た表現として、「うかがいます」があります。
*参る…「行く」の謙譲語
*伺う…「たずねる」の謙譲語
と、理解すると違いがわかりやすいです。

Q7. クッション言葉として適切なのはどれ?

A. 面倒かけますが
B. お手数をおかけしますが
C. ちなみにですが

答え:B. お手数をおかけしますが

依頼の前に入れることで、柔らかく丁寧な印象になります。
Aは「ご面倒をおかけしますが」という言い方であれば、クッション言葉として使えます。

【クッション言葉とは?】
言葉の印象がキツくなりすぎないよう前置きする、配慮のある言葉のことです。
主に相手にお願いをするときや、異なった意見を述べるときなどに使います。

Q8. 相手に謝罪するときの丁寧な言い方は?

A. すみません
B. 申し訳ございません
C. ごめんなさい

答え:B. 申し訳ございません

「すみません」は丁寧語で、少し軽めな印象です。
ビジネスシーンでは「申し訳ございません」がより正式で丁寧です。

Q9. 社内メールで資料を送るとき、ふさわしい言い方はどれ?

A. 資料をご確認ください
B. 資料を確認してください
C. 資料をご確認のほど、よろしくお願いいたします

答え:C. 資料をご確認のほど、よろしくお願いいたします

「ご確認ください」でも誤りではありませんが、命令のニュアンスがやや含まれるため、場合によっては不適切です。
メールであれば、Cがよりふさわしいと言えます。

Q10. 取引先へのメールの結びとしてふさわしいのは?

A. それではまた
B. またよろしくお願いします
C. 何卒よろしくお願い申し上げます

答え:C. 何卒よろしくお願い申し上げます

ビジネスメールの結びは格式ある言い回しが基本です。
送信相手が取引先であれば、より丁寧な表現が適しています。

まとめ

結果はいかがでしたでしょうか?

今後も敬語など、言葉に関する記事を掲載していく予定ですので、6問以下だった方は、この機会に敬語を一緒に学んでいきましょう!

7問以上正解できたあなたは、社会人としてのマナーがばっちり身についています!

ビジネス敬語クイズ中級編も作成しましたので、気に入っていただけたようでしたら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

参考にした資料

小学館『デジタル大辞泉』『精選版 日本国語大辞典』

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