会話をしているとき、
「もう少し気の利いたことが言えたらなぁ」
と思う瞬間ってありませんか。
リアクションがワンパターンになってしまったり、
相手の話題にうまく返せている気がしなかったり。
意識しすぎて、逆に言葉が出なくなってしまうこともあるかもしれません。
そんなときに改めて見直したいのが、「相づち」です。
相づちは会話の流れを整えたり、相手が話しやすい雰囲気を作ったりする大切な要素です。
ほんの少しバリエーションが増えるだけで、会話の印象は大きく変わります。
この記事では、
について解説していきます。

相づちは、話しやすさ・安心感・印象に直結するものです。
上手に使いこなすことで、会話を楽にする鍵になってくれますよ♪
- 気がつくと「そうですね」ばかり言っている
- 何を言えばいいか、とっさに思い浮かばない
- 会話が止まったときに焦りを感じる
「相づち」の役割

相づちとは、会話のリズムをつくる存在です。
「はい」「そうですね」などの短い言葉を返すことで、
「話を聞いているよ」
ということが相手に伝わり、会話がスムーズに進みます。
シンプルな相づちでも十分効果はありますが、状況に応じた一言を添えることで、会話をさらに深めることができます。
例えば、
このように、会話の流れに沿ったリアクションが返ってくることで、話し手は安心して話すことができるのです。
一方で、聞く側からリアクションがなにも返ってこないと、
「この話、興味ないのかな」
「早めに終わったほうがいいかな」
といった不安を感じてしまうこともあります。
すると、話し手は会話にブレーキをかけ、話を無理に短くまとめたり、言いたいことを飲み込んでしまうようになります。
このようなやり取りが繰り返されると、相手はだんだんと「なんだかこの人は話しづらい…」と感じるようになってしまいます。
相づちはその場の会話だけでなく、コミュニケーション全体にも影響を与えるのです。

適切な相づちがあるかどうかで、
会話の安心感は大きく変わるんですね。
相づちの使い分け例【シーン別】
相づちが苦手だと、とっさに言葉が思い浮かばなかったり、「今の返しは変じゃなかったかな」と心配になってしまうことがあると思います。
そのような不安を減らすには、あらかじめ「どんな場面で、どんな種類の相づちが使えるのか」を知っておくことが大切です。
この項目では、相づちを次の4つのタイプに分けてご紹介します。
- 【共感】気持ちに寄り添う相づち
- 【確認】理解していることを伝える相づち
- 【驚き】意外さを示す相づち
- 【興味】続きを促す相づち
それぞれの特徴や使いどころを、順番に見ていきましょう。
①【共感】気持ちに寄り添う相づち
嬉しい・悲しいなど、相手の感情に寄り添うタイプの相づちです。
相手がいまどんな気持ちで話しているのかを受け取り、尊重することがポイントとなります。
言葉だけでなく、表情や声のトーンからも心情を汲み取るよう意識してみましょう。
例:
共感の相づちは、相手の話を評価したり解決しようとしたりせず、
「自分も同じ立場ならそう思うだろうな」
「話を聞いて、気持ちは理解できたよ」
という気持ちを、そのまま短い言葉にして伝えるだけで十分です。
共感の言葉があると、相手は安心して自分の気持ちを話し続けることができます。
②【確認】理解していることを伝える相づち
説明を聞いているときなど、「ちゃんと話を理解できているよ」と伝えるタイプの相づちです。
話の流れや背景を受け取り、それを言葉にして返すことで、話が届いているという安心感をもたらします。
例:
今の例は、「流れがひととおり理解できた」ということを伝えるときの言い方です。
これ以外にも、話のポイントを短く言い換える(要約する)という方法もあります。
例:
話を整理して返すことで、「話を聞きながら自分でも考えている」という姿勢を、相手にわかりやすく示すことができます。
③【驚き】意外さを示す相づち
知らなかった情報やニュースなどを耳にしたときに、驚きを伝えるタイプの相づちです。
率直な反応をすることで、「話に関心を持っている」というサインを送ることができます。
例:
驚きといっても、無理に大きなリアクションをする必要はなく、
「知らなかった」
「想像していなかった」
という気持ちを素直に言葉にするだけでOKです。
驚きの相づちがあると、話し手も「もう少し詳しく話してみようかな」と思いやすくなります。
④【興味】続きを促す相づち
相手が話しやすいように、続きを促すタイプの相づちです。
この相づちは会話を広げる役割を持っていて、「もっと話してほしい」という気持ちを伝えることができます。
例:
人は自分の話に興味を持ってもらえると、安心して言葉を続けやすくなります。
相手が話しやすい場をこちらから用意することで、会話がさらに盛り上がることもあります。
どの場面でも使える「反復の相づち」
場面ごとの相づちの違いを4つご紹介しましたが、どんな場面にも使える方法があります。
それは、相手の言葉を自分の相づちの中で自然に繰り返すこと(=反復)です。
反復の相づちは、特定の場面に限定されない、聞き方そのもののテクニックです。
例:
相手の言葉のポイントとなる部分を繰り返すことで、誤解や行き違いを防ぐことができ、「理解しようとしている」という姿勢も伝わります。
とっさに言葉が浮かばないときでも使いやすく、会話を自然に続けることができる便利な方法です。
【反復は使いすぎないことも大切】
反復の相づちは効果的ですが、使いすぎると機械的な印象になり、かえって相手を不快にさせてしまうこともあります。
ただ言葉を繰り返すのではなく、相手の感情や話のポイントを見えやすくするための手段として取り入れてみてくださいね。
相づちで大切なのは「聞く姿勢」

相づちとは言葉だけでなく、表情やしぐさなど、さまざまな要素が一体となったものです。
話す側はその要素をひとつひとつ読み取って、「どのくらいちゃんと話を聞いているか」を判断します。
ここからは、相づちを上手に使うために大切な「聞く姿勢」について整理していきます。
相手の言葉を受け止める
適切な相づちを返すためには、まず相手の言葉を一旦受け止めることが必要です。
この言葉を受け止める姿勢というのは、実は話を聞き始める前からすでに表れています。
例えば、
こうした前準備は、「あなたの話を聞く用意ができていますよ」というサインとして、安心して話せる場を作る役割を果たします。
そのうえで、話を聞きながら「そうだね」といった短い反応を返すことで、相手には言葉を受け止めていることがさらに伝わりやすくなります。
「言葉以外」でも反応はできる
相づちは言葉だけでなく、表情やスピードでも表現することができます。
例えば、相手の表情に合わせて少し眉を動かしたり、やわらかく微笑んだりするだけでも、「気持ちに反応している」ということは十分に伝わります。
また、うなずくスピードを調整することでも、相手への理解を示すことができます。
このように、相手の話し方に合わせてタイミングや間を調整するだけで、会話の流れは大きく変わります。
話の内容や話しているときの様子によっては、無理に言葉を足すよりも、表情やうなずきで反応したほうが適していることもあります。
相づちは言葉だけではなく、相手とのリズムを合わせることでも伝わるのです。
ひとことだけの「軽い相づち」も必要
相づちは、必ずしも常にしっかりした言葉である必要はありません。
むしろ、相手がまだ話し続けているときには、短くて軽い相づちのほうが合っていることも多いです。
例えば、
こうしたシンプルなひとことは、話を止めずに続けてもらうための「合いの手」としての役割を持っています。
相手がなにか話すたびに「良かったね」「嬉しかったね」などの感想を挟んでしまうと、話のリズムが途切れてかえって話しづらくなることがあります。
相手が言いたいことを話し終わるまでは、軽い相づちでリズムを整え、話題が一区切りついたタイミングで共感や確認などの言葉を返す。
相づちは、「軽い言葉」と「しっかりした感想」のバランスも大切なのです。

言葉や行動、タイミングなど、
さまざまな方法で「聞く姿勢」を示すことができるんですね。
相づちで気をつけたいポイント

相づちは会話を滑らかにしてくれるものですが、使い方次第で逆効果になってしまうこともあります。
ここでは、相づちを使うときに気をつけたいポイントをご紹介します。
相づちを入れ過ぎる・大げさすぎる
会話では「間」がとても大切です。
そのため、相づちの頻度には気を配る必要があります。
例えば、相手の発言の量に対してあまりにも多く相づちを入れたり、
「はいはい」
「うんうんうん」
のように連呼してしまうと、話し手は「ちゃんと聞いてくれているのかな」と不信感を抱くことがあります。
また、
「えーっ!!びっくりしたー!!」
といった大げさすぎる反応や、相手のテンションに合っていない前のめりな相づちも、滑らかな会話を妨げてしまいます。
相づちは量よりも、相手に合っているかが大切です。
話の流れを遮らない程度に、必要なところで入れることを意識すると、自然で心地よい会話へと近づきます。
相手の言葉にかぶせる
相手が話している途中で、
「それって○○でしょ?」
と先回りして話し始めてしまうのには、少し注意が必要です。
言葉をかぶせてしまうと、相手が急かされていると感じたり、内容とは関係なく「否定された」と受け取ってしまうことがあります。
また、相手が言おうとしていたことが、実は予想とは違うということも考えられます。
遮られた側が話しづらさを感じてしまうと、そのあと自分の気持ちをなかなか話してくれなくなることもあります。
興味のある話題ほど、「自分も話したい」と思ってしまうかもしれません。
それでもここはぐっとこらえて、相手が話し終えるのを待つことを意識してみましょう。
相手の区切りを待ってから反応を返すことが、結果的にお互いの会話の心地よさにつながっていきますよ。
相づちのつもりで自分の話を始める
自分の経験を例に出して話を広げるのは、決して悪いことではありません。
共通点が見つかることで、会話が深まることも多いですよね。
会話をつなげるために、
「自分の話も添えてみようかな」
と思うのは自然なことです。
ただ、その気持ちが強すぎると、相手の話の主導権を奪って自分の話を始めてしまうことがあります。
まだ続けようと思っていたところで話題を持っていかれると、話す側としては気持ちの行き場がなくなってしまいます。
まずは相手が話し終えたかどうかをゆっくり見て、必要であれば一度、共感や確認の相づちを挟んでみましょう。
しっかり話を聞いたあとに共通の話題を出せば、相手も安心してこちらの話を聞いてくれます。

楽しい会話だからこそ前のめりになったり、
自分の話をしたくなったりすることはあると思います。
でもそこで一旦立ち止まり、相手の言葉に耳を最後までを傾けることで、
さらに充実した会話ができるはずです。
相づちが上手くなると会話はどう変わる?

心地よい相づちを打ってくれる相手に対して、誠実さや親しみやすさを感じたことはありませんか?
それは、相づちが単なる会話の技術ではなく、「自分を大切に扱ってくれている」と感じられる行動だからです。
相づちの心地よさは、話しやすさや安心感、そして印象に直結します。
そのため、相づちが上手くなると、
といった変化が起こります。
そしてこの変化は、人との関係だけでなく自分自身にも影響を与えてくれます。
相手が無理なく話してくれることで、自分も必要以上に言葉を探さなくてよくなり、本音で会話しやすくなるからです。
相づちは相手のためだけのものではなく、自分が会話をしやすくするための行動でもあるのです。
こうしたひとつひとつの小さな積み重ねが、コミュニケーションを少しずつ楽にしてくれますよ。
まとめ
今回は、「相づちの使い分け例とポイント」について解説しました!
相づちは、場面に応じて
- 【共感】気持ちに寄り添う相づち
- 【確認】理解していることを伝える相づち
- 【驚き】意外さを示す相づち
- 【興味】続きを促す相づち
といったかたちで使い分けることができます。
相づちは人と会話するうえで欠かせない、潤滑油のようなものです。
特別な話術がなくても、相手の言葉を受け止め、きちんと伝わるように反応するだけで、会話の雰囲気は大きく変わります。
すぐに使い分けができるようにならなくても大丈夫なので、
まずは相手の話を大切に扱うことを意識して、できそうなものから試してみてくださいね♪
対話状況における聞き手の相づちが対人魅力に及ぼす効果:The Japanese Social Psychology. of Experimental Journal 1986, Vol. 26, No . 1, 67-76
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