円滑なコミュニケーションをとるうえで欠かせない、寄り添いの表現があります。
それが、「クッション言葉」です。
伝えにくい話でも、ちょっとしたひとことを挟むだけで、気持ちを柔らかく届けることができます。
この記事では、
を、わかりやすくまとめました。
クッション言葉を効果的に使うことで、「伝える技術」がワンランクアップしますよ♪
- よく使う定番のクッション言葉を知りたい
- 「言いにくいこと」の上手な伝え方を知りたい
- クッション言葉の使いどころや、注意点を理解したい
クッション言葉とは?
クッション言葉の基礎知識
クッション言葉とは、相手と自分、両方の心理的負担を軽くしてくれる「前置きのひとこと」のことです。
具体的には、以下のようなメリットがあります。
お願い・お断り・注意などをする場面では、そのままストレートに言うと、どうしてもきつく聞こえてしまうことがあります。
そんなときにクッション言葉を添えることで、言葉の印象がまるくなり、お互い感情的になりにくくなるのです。
また、クッション言葉には「これからどんな話がくるのか」を相手がある程度予測できるという利点もあります。
例えば、
「申し上げにくいのですが…」
と言われたとき、多くの人は、
「もしかして、あまり良くないお知らせかな?」
と、想像しますよね。
いきなり本題に入るのではなく、こうしたワンクッションを置くことで、お互いに心の準備ができるのです。
ビジネスでは「形式」、日常では「気遣い」として使える
クッション言葉というと、まず思い浮かぶのがビジネスで使う定型フレーズかもしれません。
「恐れ入りますが」
「お手数ですが」
のような言い回しを使いこなせることは、ひとつのビジネススキルでもあります。
接客業はもちろん、社内のやり取りでも登場する場面はとても多く、「形式としてのクッション言葉」は社会人として身につけておきたい大切な土台です。
では、日常生活にはクッション言葉がないのかというと、そんなことはありません。
ビジネスシーンのようにカチッとした言い方ではないものの、相手の気持ちをやわらげるための前置きを、私たちは自然と使っています。
例えば、
「お願いしたいことがあるんだけど…」
「言いにくいんだけどさ…」
「行きたいのは山々なんだけど…」
友人や家族・パートナーとの会話でよく使うこのような言葉も、立派なクッション言葉です。
形式というより、「気遣いから生まれる柔らかな前置き」といえます。

ビジネスと日常のクッション言葉の違いをまとめると、
・ビジネス → 形式が大事(定型としての丁寧さ)
・日常 → 気遣いが大事(相手を思いやる前置き)
ということですね♪
ビジネスで役立つクッション言葉:定番8選

ビジネスで使うクッション言葉は「ビジネス枕詞」とも呼ばれており、決まり文句として定着している表現が多いのが特徴です。
とても多くの種類がありますが、今回は特に使用頻度が高く、覚えておくと役に立つ8つのフレーズを厳選してまとめました。
①お手数ですが
使用場面
- お願いや依頼をするとき
- 相手の手間が増えることへの配慮
例文
より丁寧に言いたいときは、「お手数をおかけしますが」を使います。
②恐れ入りますが
使用場面
- 依頼や要望を伝えたいとき
- 丁寧さを一段階上げたいとき
例文
より丁寧に言いたいときは、「誠に恐れ入りますが」を使います。
③差し支えなければ
使用場面
- 要望を伝えつつ、相手の都合に配慮したいとき
- 強制ではないことを伝えたいとき
例文
④よろしければ
使用場面
- 依頼や提案をしたいとき
- 相手に選択の余地があることを伝えたいとき
例文
⑤申し訳ございませんが
使用場面
- 依頼をしつつ、謝罪の意も伝えたいとき
- 急ぎの依頼など、負担のかかるお願いをするとき
例文
より丁寧に言いたいときは、「誠に申し訳ございませんが」を使います。
⑥お気持ちはありがたいのですが
使用場面
- 誘いや提案を断るとき
- 相手の厚意に感謝しつつ、こちらの事情を伝えたいとき
例文
⑦あいにく
使用場面
- 何らかの事情で断らなければいけないとき
- 在庫・スケジュールなど、状況が合わないとき
例文
「あいにくですが」「あいにくではございますが」と言い換えることもできます。
⑧お手すきの際に
使用場面
- 急ぎではない依頼をするとき
- 相手の忙しさへの配慮
例文
ビジネスで役立つクッション言葉一覧
ここまでにご紹介した8つの定番クッション言葉を、ひと目で確認できるように一覧にまとめました。
ちょっとした見直しにも使えるので、画像を保存しておくと便利です。

ビジネスシーンで役に立つ敬語表現について、クイズ形式で解説した記事もあります。
よろしければ、こちらもあわせてどうぞ。


日常で使える柔らかいクッション言葉

ビジネスシーンでよく使われるクッション言葉は、そのまま日常で使うと、形式的でよそよそしく感じられることがあります。
例えば親しい人から、「恐れ入りますが…」なんて急に言われたら、逆にちょっと身構えますよね。
そこで、もっと日常使いしやすい、「柔らかいクッション言葉」もご紹介します。
「自分は普段どういう言い方をしているかな?」と思い出しながら読んでみてくださいね。
①お願いをしたいとき
お願いをしたいときは、相手が「自分で選んでいいんだ」と思える言い方を意識すると、柔らかい印象になります。
相手の負担にならないように、断りやすくなる逃げ道を残すのがポイントです。
【断られると困るときは?】
お願いというより、「指示」に近い場面もありますよね。
そんなときは、
「本当に申し訳ないんだけど」
「負担をかけて申し訳ないんだけど」
といったように、謝意を前に出すと伝えやすくなります。
②断りたいとき
相手の気持ちを傷つけたくない場合も、最初にクッションとなる言葉を添えるのが効果的です。
「気持ちは嬉しい」と伝わる一言があるだけで、断りの言葉も柔らかく響きます。
断ること自体が苦手だな…と感じる方には、こちらの「上手な断り方」の記事もオススメです。
③注意・指摘したいとき
ちょっとした注意や指摘をするときは、「角が立たない言葉選び」をすることが大切です。
「怒ってるわけじゃないよ」「責めてるんじゃないよ」と伝えておくと、相手も構えずに話を受け取りやすくなります。
【「気を悪くしないでね」は要注意】
注意や指摘のときに、「気を悪くしないでね」と伝えることもありますよね。
これも気遣いではありますが、「~しないで」という言い方は、相手に「そうしちゃいけない」と感じさせてしまうことがあります。
この場合は「気を悪くしたらごめんね」のように、こちらが下がる言い回しにすると相手にも優しく伝わります。
④相談・本音を切り出したいとき
いきなり本題に入ると、相手が「重い話なのかな?」と構えてしまうことがあります。
まずは軽めの前置きを添えておくと、相手も気負わずに耳を傾けやすくなります。

日常で使うクッション言葉には、ビジネスのような「決まり文句」はありません。
自分が話しやすく、相手にも伝わりやすい「優しいひとこと」を探してみてくださいね。
クッション言葉を使うときの注意点
クッション言葉はとても便利ですが、「使えば使うほど良い」というわけではありません。
状況によっては、かえって伝わりにくくなったり、逆効果になることもあります。
最後に、使うときに意識しておきたいポイントをまとめました。
クッション言葉とは、相手への思いやりを示すために使うものです。
「言葉の棘や感情をやわらげる手段」であって、ごまかしたり、あいまいにするためのものではありません。
その点をふまえて使うことで、相手にも誠実さが伝わり、より良い関係を築けます。
【ときには「あえて使わない」ことも必要】
スピードが求められる緊急時や、誤解が許されないシーンでは、クッション言葉をあえて省くほうが適切な場合があります。
「至急ご確認ください」
「〇時までにご返信をお願いします」
といったように、状況に合った伝え方を選ぶようにしましょう。
おわりに
今回は「ビジネスや日常で使えるクッション言葉」についてご紹介しました!
言いづらいと感じることでも、クッション言葉を添えるだけで伝えやすくなることはたくさんあります。
クッション言葉は決まった言い方が多いぶん、覚えておけばさまざまなシーンで役に立つ、強力な味方です。
そして何より、「自分を守る」と同時に「相手を傷つけない」という伝え方は、人間関係をなめらかにしてくれる大切なスキルです。
今日から少しずつ、あなたにしっくりくる「優しい前置き」を取り入れてみてくださいね。
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