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「言葉にできない」をなくすための語彙力アップトレーニング

ことば
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「ぴったりの言葉が出てこなくてモヤモヤする」
「ついつい、ヤバい・えぐい・すごいで済ませてしまう」

喜び・驚き・感動…

伝えたいのに、うまく言葉が出てこない。
それはもしかすると、「語彙力」が関係しているかもしれません。

上手に気持ちを言葉にするためには、ちょっとしたコツが必要です。

この記事では、語彙力をアップさせる方法を3STEPでご紹介します。

それぞれのSTEPで簡単にできる練習問題も用意していますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

語彙力が低い人の共通点

語彙力とは、「言葉の意味を理解し、適切に使いこなす能力」のことです。

つまり、語彙力が低い人とは、

  • 知っている言葉の数が少ない
  • 単語の知識が足らず、正しく使いこなせていない

ということになります。
語彙力が低くなってしまう原因は、以下のような理由が考えられます。

  • 便利な言葉に頼りすぎている
    「やばい・めっちゃ」など使いやすい言葉で済ませてしまい、細かい感情やニュアンスを言い表せない
  • 日常で言葉をじっくり選ぶ習慣がない
    SNSやチャット等でのテンポの速い会話に慣れており、とっさに浮かんだ言い回しをそのまま使ってしまう
  • 比喩や例え話が苦手
    物事の体験や言葉が持つイメージのストックが少なく、他の表現に置き換えることに慣れていない

言葉へのこだわりが薄くなり、どうしても手軽な表現を選んでしまいやすくなっているのです。

特に今の時代は、言葉の代わりに感情を表現してくれるツールも充実しています。

わざわざ語彙を増やさなくても、人とのやり取りが簡単に成立するようになりました。

ミナモ
ミナモ

絵文字やLINEスタンプなどがそうですね。

でもきっとあなたは、「それでは物足りない」と感じているのではないでしょうか。
だから今、この記事を読んでくれているのだと思っています。

「言葉にできない」と悩むのは、表現に敏感で繊細な証拠です。
完璧でなくても、伝えようとする姿勢こそが言葉を豊かにしていきます。

言葉の数はきちんと意識すれば確実に増やせるので、まずはどう鍛えればよいかを知ることが大切です。

「言葉にできない」をなくすためのトレーニング3STEP

ここからは、言葉の量や知識を増やし、なおかつそれを上手に使うための具体的な方法をご紹介します。

【STEP1】便利な言葉を封印してみる

「すごい」「やばい」「とても」などの言葉を、できるだけ使わないようにしてみましょう。

午前中だけ・休憩のあいだだけなど、はじめは短い時間試すだけでもOKです。
便利な言葉を封印したら、どんな言葉が代わりに当てはまるか考えていきます。

考える手助けとなる、ふたつのコツをご紹介しますね。

考えるコツ1:「なぜそう思ったか?」を深掘りする

例えば、「コンビニの新作プリンがおいしい」と思ったとしたら、「おいしいと感じた理由は何か」に注目します。

「味」が理由なのであれば…

  • 卵の味が濃くて濃厚
  • カラメルのほろ苦さとのバランスが絶妙

「食感」が理由なのであれば…

  • 口の中ですぐに溶けてしまうくらいとろとろ
  • ほどよい固さがあって、食べ応えがある

同じ「おいしい」という気持ちでも、理由が違えば使う言葉も変わってきます。
最初は時間がかかっても大丈夫なので、自分の中の感情を丁寧に言葉にすることが、語彙を増やす第一歩です。

ミナモ
ミナモ

「なぜおいしいと感じたのか」を、ひとつひとつ言葉にしていきましょう!

考えるコツ2:同じ意味・似た意味の言葉を探してみる

語彙が少ないと、つい同じ言葉を使いまわしてしまいがちになります。
同じ意味・似た意味の言葉を知り、レパートリーを増やすことを意識しましょう。

同じ意味の言葉(同義語)の例

  • 「太陽」と「おひさま」
  • 「おにぎり」と「おむすび」

似た意味の言葉(類語)の例

  • 「楽しい」→ 心躍る、愉快、堪能する
  • 「悲しい」→ 切ない、痛ましい、やるせない

このように、同じことを伝える場合でも、複数の言葉を使い分けることで表現にメリハリが出ます。

練習①】
「すごく疲れた」を言い換えてみましょう!
制限時間は1分です。思いついた言葉を紙やメモに書いてみてください。
終わったら下のボタンを押すと、回答例を確認できます。

疲れ切った/ぐったりした/消耗した/くたびれた/くたくただ/へとへとだ/体が重い/力が入らない/力尽きた/元気が出ない/グロッキー/疲労困憊/満身創痍/放心状態 など

何個思いつきましたか?
この練習は様々な言葉で応用できるので、いろいろ試してみてくださいね!

「とても」の言い換えを100個用意した、こちらの記事もオススメです。

【STEP2】見たもの・感じたことを「実況」してみる

自分の周りで起こったことや、感じたことを言葉で説明してみましょう。

例えば、

  • 「少し湿った風が、服の袖をふわりと通り抜けた」
  • 「緊張で心臓がバクバクと激しく音を立てている」
  • 「猫が膝の上から動いてくれず、まるで石のようだ」

といったように、身体感覚や擬音・比喩なども使いながら、スポーツ番組の実況中継の要領で言語化します。

【実況に慣れるには?】
本や歌詞など、文章を読むのが効果的です。
特に小説の「地の文(セリフではない文章)」は状況描写が多いため、参考にするのにちょうどよいです。
比喩も豊富に出てくるので、読むだけでも表現の幅が広がります。

実況とは、「その瞬間をリアルタイムで言葉にする」ことです。
慣れないうちは、ちょっと難しく感じるかもしれません。

そんなときは、数字に置き換えて考えてみるのもオススメです。

数値化することで、あいまいだった感情を客観視することができます。

そのあとで、「なぜその数字にしたか」の理由を分析してから言語化すると、うまくいくこともあります。

【練習②】
直近1週間で、一番嬉しかったことを思い出してみてください。
Q1.そのときの「嬉しさ」を10点満点で評価すると、何点ですか?
Q2.満点ではない場合、その理由は?(7点だとしたら、残り3点足りなかった理由)

ミナモ
ミナモ

この練習は語彙力を高めるだけでなく、自分の深い感情に気づくきっかけにもなりますよ。

【STEP3】使う場面や相手を具体的にイメージする

ここで一度、これまでのステップをおさらいしておきます。

  • STEP1:便利な言葉を使わず別の表現に言い換える
  • STEP2:リアルタイムで感じたことを言語化する

最後のSTEP3では、「それを誰に伝えるか」を意識してみるようにしましょう。

例えば、あなたがパソコンが得意で、専門用語もたくさん知っていたとします。
これはつまり、「語彙が豊富」な状態です。

同じくらいパソコンが得意な人と話すなら、専門用語を使ったほうが誤解が生じないですし、理解も早いです。

でも、文字入力すら危うい、パソコンが苦手な人に向けて話すとしたらどうでしょう。

相手に理解してもらうためには、できるかぎりわかりやすく、簡単な言葉に直さないといけませんね。

このように、相手や状況に合わせて言葉を変えることができるか(=適切に使えているか)も、語彙力の高さを決めるとても大切な要素なのです。

【練習③】
次の内容を、小学1年生にもわかるように言い換えてみてください。
「台風が接近しています。不要不急の外出は避け、危険な場所へは近づかないでください」
終わったら下のボタンを押すと、回答例を確認できます。

「台風が近づいています。家から出ないようにしましょう。危ないので、川や崖には近づかないでくださいね」

【回答のポイント】
・小さな子どもに不要不急かどうかの判断は難しいため、とにかく家から出ないように伝える。
・危険な場所がどんなところかイメージできるよう、例を挙げる。

ミナモ
ミナモ

おつかれさまでした!
これでトレーニングは終了です。
最後に、語彙力がアップするとどんないいことがあるかをお話ししていきますね。

トレーニングするとどんな効果があるの?

語彙が増えると、人生の「見え方」が変わります。
表現することが少しずつ楽しくなり、自分の中の感情や思考がクリアになっていくからです。

ここまで丁寧にトレーニングに取り組んでくださったあなたには、以下のような変化が訪れるはずです。

  • 表現力が上がり、話す・書くことが楽しくなる
  • 感情を言語化できることで、自分自身の内面理解も深まる
  • 会話が伝わりやすくなり、気持ちをわかってもらえるという手応えが生まれる
    →あなたの言葉が、「誰かの心に届く」ようになるのです。

語彙力は、自分の変化だけでなく、周囲との関係にも新しい風を吹き込みます。

一朝一夕では育たないものですが、毎日のちょっとした積み重ねが、やがて大きな力になります。

あなたの言葉が、あなたの感情・思考・人間関係をもっと豊かにしてくれる鍵となりますよ。

まとめ

今回は、「言葉にできない」をなくすための、語彙力アップトレーニングの方法をご紹介しました!

はじめから語彙が豊富な人はいないです。
言葉を選ぶ習慣を身につけることで、少しずつ、でも確実に表現力は育ちます。

語彙力を高めて、「伝えたい気持ち」にぴったりとはまる言葉を見つけましょう!

あなたの中にある想いは、きっと「言葉」として形にすることができます。
あなたらしい言葉を、これからも増やしていってくださいね。

語彙力は会話のなかでも活用できます。「伝える力」をさらに育てたい方は、こちらの記事もぜひ読んでみてください。

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