通勤中・お昼休み・家に帰って一息ついたとき…
ふと生まれる、少しの空き時間。
毎日忙しくやることに追われている私たちにとって、このちょっとした隙間も貴重なひとときですよね。
「できる人はスキマ時間の使い方が上手い!」なんてフレーズも、よく目にします。
たとえば、世間でよく言われている「有効活用」はこんなかんじです。
どれも向上心にあふれた、すばらしい取り組みだと思います。
でも、本音を言うと…
スキマ時間まで頑張り続けるって、ちょっとつらくないですか?
そんなあなたのご希望を叶える、「ゆる~いスキマ時間活用法」を考えてみました。
簡単にできて、ちょっとだけためになることをした気分になれるので、気に入ったものがあれば試してみてくださいね。
ゆる~いスキマ時間活用法【外出時編】

外出中だと、できることって限られますよね。
そこで【外出時編】では、スマホでできることに焦点を当ててみました。
スマホを「つい見ちゃう」ものから、「ちょっと自分にプラスになるツール」に変えるためのヒントをご紹介します。
スマホの中身を整理
毎日使うスマホですが、意外とスマホの中身の整理ってあとまわしにしていませんか?
気がつくと、データが山のように溜まっていることも。
特に写真は、見返すと不要なものが出てくることも多いです。
例)メモ代わりのスクショ、失敗した写真、同じような写真が複数枚ある など
スキマ時間を使ってスマホの整理を少しずつやっておけば、ストレージ容量の節約にもつながりますし、普段の操作も快適になりますよ。
ニュースをざっくりチェック
最新のニュースをチェックしておくことは社会人として大切ですし、会話のきっかけづくりにも役立ちます。
とはいえ、今の時代は情報が多すぎて、全部に目を通すのは大変ですよね。
スキマ時間となると、なおさら気力も集中力も限られます。
そこでオススメなのが、「ジャンルを絞ってニュースを見る」という方法です。
たとえば経済なら経済、エンタメならエンタメというふうに絞り込んで閲覧することで、短い時間でもしっかり情報が頭に入りますし、深堀りもしやすくなります。

あまり気分が乗らないときは、自分が興味のあるニュースにだけ目を通すのでも十分だと思いますよ。
スケジュールを確認する
スキマ時間に、カレンダーやスケジュール帳で自分の予定を確認してみるのもオススメです。
仕事の管理はもちろん、心の余裕を保つのにも適しています。
たとえば、こんなことができます。
忙しいと予定をなんとなく理解しているだけになってしまいやすいですが、見返しておけば「意外と余裕があるかも」と感じられたり、気持ちの整理にもつながります。
読みたい本を探す
スキマ時間に読書をする人は多いと思います。
電車やバスで座れたときには、最適な時間の使い方ですよね。
一方で、移動中は状況的に本が読みづらいこともあります。
こんなときは、次に読む本を探す時間に充てるのも、ひとつの方法です。
探すだけであれば集中力はさほど必要ありませんし、短い時間でもできます。
電子書籍ストアやアプリによっては冒頭を試し読みできることもあるので、5~10分くらいの時間で読むにはちょうどよいです。
SNSで発信
SNSはだらだらスマホの原因ともいわれますが、上手に使えばスキマ時間を活用する手段にもなります。
ポイントは、「見る」ではなく「発信する」に重点を置くことです。
短くてもよいので、感じたこと・学んだことを言葉にして発信してみましょう。
SNSでの発信は自分用のメモと違い、読んだ人に意味が通じるかを考えるなど、工夫が必要です。
「人目に触れることを前提に書く」というのが、アウトプットの練習になります。

発信が苦手…という方も、少しずつ慣れていくことで、自分なりの伝え方が見つかるかもしれませんよ。
ゆる~いスキマ時間活用法【自宅編】

続いては【自宅編】です。
外出時編との大きな違いは、スマホを使わない方法を中心にご紹介しているところです。
家にいるからこそできることや、家のほうが落ち着いてできることを集めました。
1か所だけ掃除
忙しい毎日が続くと、つい掃除があとまわしになりがちですよね。
そんなときはスキマ時間を活用して、少しづつ進めてみるのがよいと思います。
ポイントは、「この1ヶ所だけ!」と決めてから始めることです。
まとめてやろうとすると気が重くなり、逆に手がつかなくなることもあります。
10分前後で終わる小さなタスクに分けると、気軽に取り組めますよ。
バッグや財布の中身を整理
毎日使うバッグや財布の中身は、意外と見落としがちなポイントです。
気づいたらレシートやカード類でパンパン…なんてこともありますよね。
レシートを捨てるだけなら、それこそ1分でできますので、スキマ時間の活用にはもってこいです。
最近は「バッグインバッグ」などの便利アイテムもあるので、工夫して整えておけば翌日からぐっと快適になります。
やりたいことリストを作る
「やりたいことリスト」を書くと、自分の気持ちが整理できたり、前向きな気分になれたりします。
一般的には100個書く方法が有名ですが、今回はスキマ時間の活用がメインということで、時間を区切ってチャレンジするのもアリです。
たとえば、10分間で思いつくかぎり書いてみる、といったやり方です。

やってみると、意外と10分でも長いな~と感じます。
できあがったリストは、空いた時間にときどき見返してみましょう。
楽しくなってきたら、100個を目指して本格的に取り組んでみてもよいかもしれませんね。
やりたいことリストについてもっと詳しく知りたいと思った方には、こちらの記事がオススメです。筆者が実際に作ったリストの例や、活用方法が載っています。
上半身だけストレッチ
ストレッチって、ちゃんとやるとなると腰が重いものですよね。
でも、上半身だけならどうでしょう。
なんだかできそうな気がしてきませんか?

このような軽めの動きであれば、3~5分程度でできます。
ちょっと体を動かすだけでも気分が変わるので、やることに迷ったときの「スイッチ」としてもオススメです。
思いきって寝る(仮眠をとる)
「なにかしたい気持ちはあるけど、正直疲れてる…」
そんなときは、思い切って寝てしまうのも立派な選択です。
アメリカ・NASAの研究によると、
26分の仮眠によって、仕事効率が34%アップ・注意力が54%アップした
という結果もあるそうです。
これだけの効果があるなら、睡眠も価値あるスキマ時間の使い方といえそうですね。

寝すぎると逆効果になることもあるので、20分前後を目安にお昼寝してみてくださいね。
そもそも「スキマ時間」ってなに?埋めないとダメ?
だらだらスマホをやめれば「スキマ」が増える
本当に見直したいのは、「元々あったスキマ」ではなく、ついムダにしてしまっている時間なのではないでしょうか。
ムダな時間の代表格といえば、「だらだらスマホ」です。
このだらだらスマホには、実態を裏付けるデータもあります。
Job総研の調査によると、
という結果が出ているそうです。
(参考資料:Job総研『2024年 スマホ依存の実態調査』)
つまり、多くの人が、
「気づけばスマホを見ていた…」
という状態になっているということですね。
もちろん利用時間のすべてが無意識ということはないと思いますし、今の時代は生活の中でスマホが必須な場面も増えています。
ただ、この「無意識に時間が経っている」という過ごし方を変えれば、かなりの空き時間が生み出せそうな気がしませんか?
しかも残念なことに、このだらだらスマホには、「内容が頭に残りにくい」という特徴があります。
PMC(PubMed Central)に掲載された論文には、目的のない受動的なスクロールには以下のような影響があると書かれています。
(参考資料※英語・専門サイト『PubMed Central』)
たくさんの時間を費やしても、何も残らないというのはなんだかもったいないですよね。
だからこそ、「忙しい中でちょっと空いた時間を利用」ではなく、「だらだらスマホを見てムダに過ごしている時間を置き換える」というのがいいと思うのです。
スキマ時間は「埋める」ものではなく、「取り戻す」もの。
無理に詰め込まず、自分の時間を少しだけ心地よく整えてみるのはいかがでしょうか。
「元々あったスキマ」は、無理して埋めなくてもいい
空いた時間をなにか意味のあることに使いたいと考えるのは、本当にすばらしいことです。
でも、あまりに「有効活用しなきゃ」と思いすぎると、余裕がなくなってしまいます。
本当に疲れてるときは、何もしないスキマ時間だって必要なのです。
それぞれを上手に使い分けすることこそが、本当の意味での「スキマ時間の有効活用」ではないかなと思います。
まとめ
スキマ時間の活用というと、難しいことのように捉えてしまいがちですが、今回ご紹介したように無理せず日々の行動をちょっと整えるだけでも十分です。
そのどれもが、「今の自分」にとってちょうどよい時間の使い方かもしれません。
焦らず、比べず、自分にとって心地よいスキマ時間の過ごし方を、少しずつ見つけていってくださいね。
スキマ時間を活用にばかり使うのがちょっと疲れたな…というときは、ぜひこちらの記事も合わせて読んでみてください。
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