「受動的な趣味」
「能動的な趣味」
という表現を耳にしたことはありますか?
「受け身な趣味ではなく、自分から行動する能動的な趣味を持とう!」
という意見も、ちらほらと見かけますよね。
これは必ずしも、「今とは全然別の趣味を一から探さなければいけない」ということではありません。
同じ趣味でも、視点や関わり方を変えるだけで、まったく違う楽しみ方が生まれます。
たったひとつの趣味が、気づけば5にも10にも広がっていくことだってあるのです。
この記事では、
を、具体例とともにわかりやすくご紹介します。

記事の内容をザックリまとめると、
「受動的な趣味だって、十分楽しい。
でも、少し能動的になるだけで、もっと世界が広がるよ!」
というお話です。ぜひ気軽に読んでみてくださいね♪
- 趣味がマンネリ化してきたと感じている
- 今の趣味を、もっと深く楽しめるようになりたい
- 「趣味って能動的じゃないとダメなの?」という疑問がある
「受動的な趣味」と「能動的な趣味」とは?
まずは、「受動的な趣味」と「能動的な趣味」が、それぞれどのようなものかを比較してみましょう。
| 種類 | 主な行動 | 具体的な趣味の例 | メリット |
|---|---|---|---|
| 受動的 | 見る 読む 聞く 消費する | 【文化系】 音楽・映画鑑賞、読書、漫画を読む 【スポーツ系】 試合のライブ配信を見る 【生活系】 雑貨・グッズ収集 | ・疲れにくい (心身の負担が少ない) ・気軽に始められる ・リラックスに最適 |
| 能動的 | 考える 作る 体を動かす 発信する | 【文化系】 絵を描く、写真を撮る、楽器の演奏 【スポーツ系】 ウォーキング、ヨガ、球技、筋トレ 【生活系】 DIY、料理、ガーデニング、旅行 | ・達成感につながりやすい ・脳の刺激が増えて創造性が育つ ・人とのつながりが生まれやすい |
受動的な趣味は、すでにあるものから楽しみを受け取るタイプのもの。
インプットが中心で、映画を観る・音楽を聴く・雑貨収集(買い物)といった活動がこれにあたります。
一方で能動的な趣味は、自分の行動が伴うタイプの楽しみ方です。
何かを作ったり、動いたりすることで、「自分で楽しみを生み出していく」のが特徴です。
能動的な趣味は自分で行動するため、終わったあとの達成感につながりやすく、「やってよかったな」という気持ちが生まれやすいです。
ただ、ここで気をつけたいのが、
「能動=すごい」「受動=すごくない」というわけではない
ということです。
趣味に優劣はありません。
上の表にもあるとおり、どちらにもそれぞれ違ったメリットがあります。
特に受動的な趣味が持つ「疲れにくい・気軽に楽しめる」という性質は、忙しい現代においてとても貴重です。
対して能動的な趣味は、行動が伴うぶんどうしてもエネルギーを使います。
そのときのコンディションによっては、受け身でいるほうが合っている日もあります。
「どちらが良いか」ではなく、「どちらもあると良い」
という考え方が大切なのです。

「今の自分はどの楽しみ方がしっくりくるかな?」と選べるようになると、
趣味の満足度は一気に高まりますよ。
【「創作的趣味」とは?】
世の中には趣味をさらに細かく分けて、3つのカテゴリーで解説している記事もあります。
- 受動的趣味(読書・映画鑑賞など)
- 能動的趣味(運動・旅行など)
- 創作的趣味(ハンドメイド・小説を書くなど)
「創作的趣味」とは、自分で何かを生み出すクリエイティブな活動のこと。
能動的趣味の中でも、「手や頭を動かして何かを形にする」というニュアンスが強めのものを指します。
ただ、広く捉えれば「創作」も「能動的な行動」のひとつです。
そのためこの記事では、よりシンプルな「受動」と「能動」のふたつの分類で解説していきます。
「受動→能動」に広がると、どんな良いことがあるの?

では、なぜ「能動的な趣味は良い」と言われることが多いのでしょうか。
受動的な楽しみ方にも、大きなメリットがあります。
ただ、そこに「自分の行動」が加わることで、心の動き方が変わることがあるのです。
ここでは、能動的な楽しみ方によって得られやすい「良い変化」についてご紹介していきます。
心の充実度が上がる
能動的な趣味には、自分の行動が伴うからこそ得られる満足感があります。
単純に「やり遂げた」「作った」というだけではなく、内側で起きる心の変化が積み重なっていくのです。
具体的には、
これらはすべて、「ただ受け取るだけ」ではなかなか得られない心の動きです。
能動的な行動によって「自分も参加した」という実感が生まれ、その小さな蓄積が 「心の充実度」につながっていきます。
創造性が高まる
能動的に趣味へ関わるようになると、アイデアが湧きやすくなるという変化が生まれます。
「ただ受け取る」だけでは気づかなかった視点が増えることで、発想の幅が広がるからです。
例えば、
といったように、趣味をとおして育った創造性が、日常生活や仕事に活かされることがあります。
そしてこの「創造性」とは、単にアイデアが増えるだけでなく、「物事を自主的に良い方向へと変えていく姿勢」そのものでもあります。
「能動的な趣味は良い」と言われる理由の中でも、この「創造性が伸びる」という点はとても大きなメリットといえるでしょう。
人とのつながりが生まれやすい
能動的な楽しみ方には、同じ趣味を持つ人同士つながりやすくなるという良さもあります。
共通の話題がすでにあるため、無理なく会話できるのがメリットです。
感想を共有したり、好きなポイントを語り合ったりするのはもちろんですが、他の人の楽しみ方に触れることで、
という新しい発見をすることもあります。
こうした気づきによって、趣味がまた違う方向に広がっていくこともあるのです。
多くの趣味は「受動」から始まる

タイパ・コスパ・効率が重視される今の世の中では、「受け身で楽しむだけの趣味」がどこか良くないもののように扱われることがあります。
でも実際のところ、ほとんどの趣味は「受動」をきっかけにして生まれます。
例えば、
これらはどれも、「見る・聞く」といった「受動」の体験から派生した行動です。
つまり、能動的な趣味を見つけるためにも、受動的な楽しみ方は「入り口」として必要なのです。
「受動→能動に切り替える」のではなく、「受動で楽しんでいたものを広げていく」というイメージのほうが近いかもしれません。

「受け身」とは、「情報を受け取ること」でもある。
そう考えると、受動の価値が今までとは違ったものに見えてきますよね。
たったひとつの趣味から、たくさんの趣味へと広がっていく流れ
趣味の構造4STEP(受動→能動→創作→交流)
趣味には、「広がっていく流れ」というものがあります。
受け取るだけの「受動」から始まり、少しずつ「能動」が混ざって、やがて自分なりの「創作」や「交流」へとつながっていきます。
この4つの段階を整理すると、次のようになります。
- STEP1受動(見る・読む・聞く・消費する)
- 例)映画を観る、音楽を聴くなど。
- 楽しいことを「受け取る・味わう」段階。
- ほとんどの趣味はここがスタート地点。
- STEP2能動(好きな部分が明確になり、行動が増える)
- 例)調べてみる・もう一度見る・深掘りするなど。
- 体験の中で「ここが好き」という感情を確認する段階。
- 「参加する姿勢」が徐々に育ってくるのが特徴。
- STEP3創作(自分なりの工夫や表現が加わる)
- 写真を撮る、料理をアレンジする、運動の記録をつけるなど。
- 少しずつ「自分の色」が入ってくる段階。
- 頭や体を動かし、自分なりの工夫を楽しむ感覚が生まれるのが特徴。
- STEP4交流(同じ趣味の人とつながる)
- 例)SNSで感想を書く、写真をシェアする、イベントに参加するなど。
- 同じ趣味の人とゆるく関わる段階。
- 自分で発信するだけでなく、他の人の工夫に触れるのも交流にあたります。
このように順を追って並べてみると、
趣味は「受動」と「能動」に分かれているように見えて、実は連鎖的なもの
ということがよくわかります。
とはいえ構造だけを見ても、イメージしづらい部分もありますよね。
ここからは、私自身の体験をもとに、この「趣味の構造」とは具体的にどういうことなのかをご紹介したいと思います。
【体験談】「好き」が枝分かれしていく「推し活」の世界
私の趣味である「スマホゲーム」を例に、少しだけお話しします。

「スマホゲーム」は受動的趣味の代表として語られることが多く、悪いもののように扱われることもあります。悲しい…。
でも、スマホゲームだって他の趣味と同じく、楽しみ方次第なんです!
私がプレイしているのは、「アイドル育成ゲーム」と呼ばれるジャンルです。
いわゆる「推し活」の要素が強く、歌って踊るアイドルの成長を応援するのが醍醐味です。
このスマホゲームを、先ほどの「趣味の構造」に当てはめると、このような流れになります。
- 受動:ゲームをプレイする・楽曲を聴く
- 能動:楽曲を覚えて歌う・ライブを観に行く
- 創作:ファンアート・キャライメージのグッズづくり
- 交流:SNSで感想を共有する・イベント会場で直接話す
なかでも「③創作」は、特に楽しみの幅が広がる段階です。
キャラクターの衣装に寄せたコーディネートをしたり、
ぬいぐるみに着せる服や、アクセサリーを自作したり…
「好き」の表現方法が、無限に生まれます。
私も先日ライブに行った際、キャラのイメージカラーで作られたオリジナルの小物を、同じ作品のファンの方からいただきました。

これも、「スマホゲーム」というひとつの趣味から派生した、新しい趣味ですよね。
どんな目的であっても、何かを創り出すことには価値があります。
趣味がこうやって枝分かれしていくのを見るたびに、「受動→能動」という流れは、決して特別なものではないのだなと感じます。
「受動→能動」に変えるための小さな一歩

「興味はあるけれど、能動的に楽しむとなると何から始めればいいかわからない」
そんなふうに感じる人もいるかもしれません。
そこで、なるべく心の負担がなく、小さく始められる「能動のきっかけになる行動」を集めてみました。
- 心の中で語るだけでも能動
- 好きなものの真似をする
- 「能動側」にまわった人の発信を見る
「これならできそう」と思うものがあれば、気軽に取り入れてみてくださいね!
①心の中で語るだけでも能動
「楽しかった!」「良かった!」
と感じて終わるだけでももちろん良いのですが、「どこが良かったのか」を振り返る習慣もぜひ取り入れてみてください。
SNSなど、誰かの目に触れる場所に書かなくてもOKです。
心の中でそっと言語化するだけでも、それは立派な「能動」です。
なぜなら、心が動いたポイントをたどることで、
といった、自分の「好き」の詳細が見えてくるからです。
この積み重ねが、ひとつの趣味からさらに別の趣味へと発展させるヒントになります。
さらに余裕があれば、スマホのメモなどに一言だけでも書き残しておくと、あとから客観的に自分の気持ちを確認できて便利ですよ。
「好き」という感覚がよくわからないかも…と感じるときにオススメの記事もあります。
②好きなものの真似をする
最初の一歩として、「すでにあるものを真似してみる」という方法があります。
いきなり完全オリジナルで始めようとすると、どうしてもハードルが高くなってしまいがちです。
その点真似をするという行為は、「創作」というより「観察 → 分析」の段階なので、誰にでも取り入れられます。
例えば、
といったように、まずは「いいな」と思ったものを、そのまま再現してみるだけでOKです。
真似を続けることで、「どこが自分の“好きポイント”だったのか」がだんだんはっきりしてきます。
そして、その「良いと思ったポイント」を心の中にストックしておくと、いざ自分で何かを作りたいと思ったときの「引き出し」になってくれるのです。
【「真似をして作ったもの」の取り扱い方に注意】
真似をして作った作品を、あたかも自分のオリジナルかのように発信して問題になるケースがあります。
SNSなどで発信するのであれば、最初に作った人へのリスペクトや、出どころの明記を忘れないようにしましょう。

もちろん、ネットに公開せず身近な人とだけ楽しむのであれば、まったく問題ありませんよ♪
③「能動側」にまわった人の発信を見る
すでに能動的な行動を始めている人の発信に触れることは、とても良い刺激になります。
SNSや動画を眺めていると、「同じ趣味でも人によって楽しみ方や、目指すところがこんなに違うんだ」ということに気づけるはずです。
例えば、
など、方向性は本当にさまざまです。
ここで大切なのは、
交流は必須じゃない!見るだけでもOK!
ということです。
「自分は何もしていないのに、話しかけるのは気が引ける…」
「いいねを押すのもまだ勇気がいる…」
こんなふうに感じてしまうのは、まだ行動を起こせていない段階ではよくあること。
ただ眺めるだけでも、「自分の好きの方向性」や「やってみたいことのヒント」が集まってきます。
【まずは「入り口」を用意しておく】
余裕があれば、趣味専用のSNSアカウントを作っておくのもオススメです。
交流するかどうかはあとから決めれば良いので、まずは「情報を受信するための入り口」を用意するだけでも、能動へ近づく大きな一歩になります。

自分も行動を始めたときに、思い切って話しかけてみることで、
またひとつ世界が広がりますよ!
おわりに
今回は「受動的な趣味を、能動的な趣味へと広げる方法」をご紹介しました!
趣味の楽しみ方に正解はありません。
ただ受け取るだけでも十分に心が満たされますし、それは決して「弱い楽しみ方」なんかではありません。
むしろ、受け身で感じた「好き」 があるからこそ、その先の「能動」へと広がる可能性が生まれるのです。
興味がふっと湧いたときに、ほんの少し勇気を出して自分から動いてみる。
そうすることで、今まで気づかなかった「好きの新しい一面」が見えることがあります。
それは楽しさだけでなく、自分を深く知るきっかけになったり、誰かとの出会いにつながったりすることもあります。
受動も能動も、どちらもあなたの「好き」を育てる大切なプロセスです。
無理のないペースで、心の向くままに楽しんでいきましょうね。
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